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◎散布液の上手な作り方 |
散布液の上手な作り方 |
講師:住友化学園芸 開発普及部 普及課 課長 草間 祐輔 |
初心者も初めのうちは手軽で便利なスプレー、エアゾールを利用することが多いですが、
鉢数が増えたり、一戸建てなど住宅環境が変わって庭などガーデニングの楽しみ方が変化すると、
経済的な「乳剤」、「液剤」、「水和剤」などいわゆる「薄めて使う」薬剤を利用する機会が増えてきます。
ここでは薬剤の薄め方を中心に薬剤の取扱いについてお伝えいたします。
★まずは「正確に薄める(希釈する)」ことがポイント
メーカーのお客様相談の現場ではお客様から「1,000倍ってどう薄めるのですか?」、
「濃くすればもっとよく効きますか?」などのご質問をいただきます。
この「薄め方(希釈法)」は頭では解っていても実際に薄める時に迷ってしまう方が多いようです。
薬剤は規定の濃度より「薄ければ効かず」、「濃すぎると植物に影響(葉が枯れるなどの薬害)が出る」ので、
正確に薄めることがポイントです。
★薄めた薬剤は保存ができません。
薬剤の有効成分は水で薄めると基本的に分解が始まり、効果の安定性も徐々に減少していきます。
ですから薄めた薬液はすみやかに、その日のうちに使い切るようにしましょう。
★散布後の保管
使用後の噴霧器などは水でよく洗浄し、次回の散布作業に備えます。
洗浄水は川や池などに捨てないで、空き地など土にまいて処理します。
また、使用後の薬剤は密栓して直射日光、火気を避けた冷涼な場所で、
飲食物・食器類やペットの餌と区別し、小児の手の届かない場所で保管します。
★期限切れの薬剤は使えるのか?
メーカーでは農薬の品質保証に関して「最終有効年月」を製品ラベルに表示してあります。
この「最終有効年月」を過ぎた薬剤は、成分の安定性が低下したり変性が進むなどの可能性があるため、
基本的に「最終有効年月」を過ぎた薬剤は使用しないようにします。
内容成分の変性等が原因で植物に影響が出る可能性もあります。
表の見方
500倍濃度の液を1リットル作りたい場合 ●乳剤・液剤では2.0ミリリットルを1リットルの水に溶かす。 ●水和剤では2gを1リットルの水に溶かす。
1.ねるようにしてかき混ぜ、薬剤を水になじませます。
2.なじませた薬剤に規定量の水を加え、よくかき混ぜて散布します。
1.別々の容器でこねるようにしてかき混ぜ、薬剤を水になじませます
2.なじませた薬剤に規定量の水を半分づつ入れ、よくかき混ぜます。
3.一つの容器に入れて、よくかき混ぜて散布します。
1.水和剤をねるようにしてかき混ぜ、薬剤を水になじませます。
2.なじませた薬剤に規定量の水を加えた後、乳剤を加え、よくかき混ぜて散布します。
よくかき混ぜて散布します。
よくかき混ぜて散布します。
園芸サポート → 材料・用品の使い方 → 散布液の上手な作り方
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