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◎ジャンル別育て方 |
庭のリフレッシュ |
講師:花ごころ研究室 河合秀治 |
花壇や庭に植物を長く植えてあると雨の影響で土の表面が固くなり与えた水がしみ込まなくなってしまいます。
そうすると乾燥というストレスが根からの養分吸収を妨げます。
長雨で土が多くの水を含んだときはかえって過湿になり根をいためます。
また、土の中の通気性も悪くなるので根の伸張が妨げられます。
土壌改良はこのような植物の根の環境を良くしてやるために行います。
時期としては植物の、特に根の活動が休止している12月から2月が最も向いています。
庭木の周りの土は寒肥を与えるときに一緒に土壌改良を行います。
しかし花壇や菜園では植物が植わっていない時期に行ましょう。
最初に土壌改良するところに植物の残りが植わっている場合はすべて片付けましょう。
根っこも残らないように心がけます。
次にバーク堆肥を土の表面が見えなくなる程度与えます。
バーク堆肥は10kg/坪程度が目安です。
次に堆肥の分解や土の団粒化を促進させるために苦土石灰を300g/坪程度散布します。
目安としては土がうっすらと白くなる程度です。
撒き過ぎると土がアルカリになるので注意しましょう。
土壌改後すぐに植物を植え付ける時は元肥として、りん酸分の多い肥料を適量施して置きましょう。
最後に土をスコップや鍬などでよく耕します。
出来るだけ土を細かく砕いて堆肥等と良く馴染ませて下さい。
土壌改良材としてバーミキュライト、パーライトといった鉱物系の資材が販売されています。
しかし、堆肥はこれら資材より微量要素の点で優れています。
また、土壌改良材としても長く効果があります。
鉱物系の資材は与えたときに最高の効果がありますが、時間がたつと崩れて効果が下がります。
しかし、堆肥は周りの土を団粒化するので後々に効果が認められます。
つまり長期に渡って効き目がある土壌改良材といえます。
「土壌改良はどの深さまでしたら良いのですか?」という質問を良く伺います。
バラですと理想的には1mです。
しかし実際には大変なので40〜50cmで充分です。
また、花壇や菜園の場合はダイコンを作る以外は20〜30センチの深さが理想的でしょう。
スコップで深く突き刺して土を掘り返すことになるので力のいる仕事です。
土を耕して寒さに当てると2つの優れた点があります。 1)土が掘り替えされるのでネキリムシ等の害虫などが寒さで死んでしまう事。 2)土が冷風にあたり風化が進み、よりこなれた土になり、植物が育てやすくなります。
より効果的にするポイントは深く掘り返し、大きな塊で土の表面にあげて置くことです。
●古い土の再生材
・ 根の呼吸を助ける酸素発生剤入り。 ・ 粒状のバーク堆肥が透水性と同時に保水性も高めます。
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混ぜるだけで土をふかふかに改良します
使い方 ・ 使用済みの土からごみを取り除き2割程度混ぜます。 ・
庭木の周りに使うときは30センチ以上の深さに掘り再生材を埋め戻してください。
●庭の土の再生液
・ キレート鉄配合。庭木の葉の黄化を防ぎます。 ・ 崩れた土の粒を大きな粒に戻し透水性を高めます。 ・ 液体の土壌改良材なので手間がかかりません。
使い方
・ 硬くなった土の表面にかけるだけ。 ・事前に土の表面を崩しておくとより効果的です。
●土を改良する堆肥
・ コーヒー粕をベースにした堆肥。 ・ 肥料分が多く優れた土壌改良効果が有る。 ・ 土の中の有用微生物のバランスを高く維持する。
使い方
・ 花壇、菜園などの土壌改良材としてお使いください。 ・ 微生物の活性が高いので窒素肥料を同時に与えて下さい。
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