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◎防虫対策 |
不快害虫対策 |
講師:住友化学園芸 開発普及部 普及課 課長 草間 祐輔 |
アリは植物に害を与えませんが、家の中に入ってきたりウジャウジャいて気持ち悪いため
不快害虫に分類されます。
アブラムシと共存関係にあるため、「アブラムシ退治」にはアリ退治も併用すると効果的です
アリは巣の中にいる数のほうが十数倍多いと言われますので、
「誘引して巣に持ち帰らせて退治」する薬剤を使用するのも効果的です。
特に梅雨時に多く発生します。夜間に鉢底などから這い上がってきて、花や葉を食べます。
這った跡は光沢ある白い粘液が残っているため、ナメクジの被害とわかります。
活動は夜間が中心で、昼は隠れている場合が多いため、
「夕方、誘引剤を散布して食べさせて退治」する方法が効果的です。
落ち葉の下や石垣の隙間に生息しています。
ムカデはかまれると激痛があり、腫れることがあるため注意が必要です。
ムカデ類は発見しても「手元に薬剤がなく退治できずに逃がしてしまう」ケースが少なくありません。
こんな場合は予め生息地に広めに粉剤を全面散布しておくと、
その後出没したムカデの体に薬剤がついて効果的に退治されます。
手で触れると体を球のように丸めます。床下、がれきの下など多少湿気がある場所に生息し、
植物の茎葉や根を食害します。誘引して食べさせて退治する薬剤が効果的です。
同類のワラジムシは手で触れても球にならず植物は食害しません。
1.巣がどこかわからない場合→誘引殺虫剤
製品名:アリアトール
薬剤の特徴
アリを誘い出し巣に持ち帰らせ、食べさせて退治します。
使用のポイント
アリのいる場所や発生しやすい場所に散布します。
2.巣や通り道にまくタイプ→液体タイプ
製品名:アリアトール液
薬剤の特徴
水に比較的安定な有効成分が土壌の表層に残るため、
アリの出入りによって2〜3日で巣の中のアリが退治されます。
使用のポイント アリの巣とその周辺に散布します。
1.エアゾールタイプ
製品名:アリアトールS
薬剤の特徴
手軽に使用できるエアゾールタイプ。
アリのほかムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、クモなどの不快害虫にも幅広く効果があります。
使用のポイント
直接散布します。巣・虫穴や割れ目などにも散布できるノズル付です。
2.巣や通り道にまくタイプ→粉剤タイプ
製品名:アリアトール粉剤
薬剤の特徴
3種類の有効成分でアリを的確に退治します。
体にかかったアリはもちろん散布場所の上を通ったアリも退治します。
使用のポイント
散布場所が広い場面に便利です。
アリを寄せ付けたくない場所を囲む様に散布してバリア効果を利用する方法もあります。
1.誘引殺虫剤
ナメクジ、カタツムリ類を誘い出し、食べさせて退治します。
製品名:ナメトックス
効果のある害虫 ナメクジ、カタツムリ、ネキリムシ
使用のポイント 散布後雨が降ったり、潅水などで水に濡れると効果が無くなるため、天候等を確認して夕方散布します。
2.直接かけて退治→液体タイプ
ナメクジ、カタツムリにそのままかけて直接退治したり、
生息場所や通り道に散布して誘い出して退治もできます。
製品名:ナメトックス液
効果のある害虫 ナメクジ、カタツムリ
使用のポイント
プランターや鉢では特に底に生息しているので、
底・側面にていねいに散布すれば誘引退治できます。
1.不快害虫専用液体タイプ
幅広い不快害虫をすばやく退治できる使用感のある薬剤です。
シャワータイプで手軽に使用できます。
製品名:不快害虫液
効果のある害虫 ヤスデ、ムカデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、ワラジムシ、クモ、カメムシなど
使用のポイント 体にかかった害虫を退治します。かけた後の残効性は期待できません。
2.粉剤タイプ
広範囲に害虫が発生した場合などに便利です。 また、隠れていそうな場所にまいておくと出没して接触すれば退治されます。
製品名:不快害虫粉剤
効果のある害虫
ヤスデ、ムカデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、ワラジムシなど
使用のポイント 散布後、雨が降ると効果が無くなるので改めて散布します。
誘引殺虫剤
ダンゴムシを誘い出し、食べさせて退治します。 ナメクジ、ネキリムシも同時に退治できます。
製品名:グリーンベイト
効果のある害虫
ダンゴムシ、ネキリムシ、コウロギ、ナメクジなど
使用のポイント 散布後雨が降ったり、潅水などで水に濡れると効果が無くなるため、天候等を確認して夕方散布します。
■おすすめ殺虫剤の一例■
園芸サポート → 防虫対策 → 不快害虫対策
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