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◎品種別育て方 |
エリカ |
講師:花ごころ研究室 河合秀治 |
街路樹も幹だけが目立つ寒い時期となりました。
花壇にはパンジーの花や球根が植えられ、室内にはシクラメンやクリスマスカクタス、
ポインセチアの花が飾られていることでしょう。
今年は何か変わった花はないかとお店探された方も見えるのではないでしょうか?
いつも同じ花を植えたり、飾ったしてなんとなく物足りなさを感じている方に
とても寒さに強いエリカを今月は紹介します。
エリカは、ツツジ科に属し約630種の原種を含みます。
俗名でヒースやハイデと呼ばれています。
主なタイプはヨーロッパ原産種と南アフリカ原産種に分かれ、やや耐寒性が異なります。
どの種も耐寒性が高いのですが、南アフリカ原産種はやや劣り-8℃〜-5℃程度が限界です。
エリカはヨーロッパでは屋根ふきの材料や家畜の寝わら、枝ぼうき、燃料など生活に欠かせない植物です。
白いエリカの花を見つけると吉で、この花を恋人に贈ることは愛の告白を意味するそうです。
エリカは10〜12月にかけて花を咲かせ、お店に並びます。
鉢物で購入し、花を楽しんだ後は専用用土かピートモスや鹿沼土を配合した酸性の用土で植え替えします。
植え替えの時期は11〜4月が適していますが、最も寒い2月は避けます。
エリカは花芽を今年伸びた新しい枝につけるので今年花芽を付けた枝をせん定します。
せん定の時期は2〜5月が適しています。
ただしヨーロッパ原産種は花後花がらが落ちにくいので、咲き終わった直ぐに浅く刈り込んだ方が良いでしょう。
挿し木で増やします。
9〜10月に今年伸びた新しい枝の2センチほどを切り取り、さし木します。
ルートンやオキシベロンのような発根促進材を切り口につけて利用すると発根しやすくなります。
挿し床は乾燥しないように冬でも水やりをします。
また、ビニールなどをかけておくと保温と保湿に効果的です。
1ケ月程で発根します。発根後はビニールポットで植えて育苗します。
4〜5月頃摘心しておくと株の姿が整います。
エリカは寒さにとても強いので庭に植え付けることが出来ます。
三重県のテーマパークで庭木として植えられているエリカを見かけたことがあります。
ただし寒さの対する強さに差があり、南アフリカ原産種は暖地で栽培する場合に向いています。
また、ヨーロッパ原産種は夏の暑さやに弱いので太平洋の平坦地での庭植えには適していません。
植え付ける時、緩効性肥料と共に土壌改良材としてピートモスを土に2〜3割程度混ぜると良いでしょう。
エリカは葉や幹が育つ速さの割りに根の育ちがよく、
鉢植えだととても良く根が張るので根詰まりが早く起ります。
根詰まりなどで下葉が枯れることもあるので毎年植え替えをしましょう。
錠剤の肥料で手を汚しません。 リン酸分が多く含まれているので花つきが良くなります。 ゆっくり効く成分に加え、すぐに効く成分も配合しました。
購入後すぐに与えます。 月に一度交換します。 株元から少し離して与える様にすると良いでしょう。 土の中に押し込むと肥料の効き目が速くなります。
元肥そだちは緩効性の化成肥料です。無臭で清潔です。
肥料による障害が少ないので土に混ぜて使用できます。
肥料の成分は植物の根から出る根酸によって肥料として根に吸収されるので
植物の生長に合った肥料効果が期待できます。
また、リン酸分を多く含むので花付きや実付きが良くなります。
もっとも効果的な利用方法は元肥です。
用土を使って苗を植え付ける時に土に混ぜて利用します。
用土に対して4g/L与えます。
例えば5Lの土に対しては4g/5Lで20g(女性の手で肥料を軽く握った約半分の量)を土に良く混ぜます。
園芸サポート → 品種別育て方 → エリカ
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